島根県にある超有名観光スポット出雲大社。
神無月には全国から八百万の神々が集まり神義が行われるため、神在月とも言われています。
その出雲の名が付く歴史あるビルが実は松江市にあるんです!
松江市のメジャーな観光地と言えば、松江城、堀川巡り、宍道湖温泉あたりなんですが、このビルもオススメですよ。
レトロ感に包まれていて、インスタ映えも間違いなし!?
松江市歴史的建造物第1号に認定されたこのビルの魅力に迫ります。
大正レトロの雰囲気漂う「出雲ビル」
ちょっと電線が邪魔ですが、重厚なたたずまいを見せる出雲ビル。
出雲ビルの場所
出雲ビルの場所は、松江駅から徒歩10分、白潟本通り沿いにあります。
スティックビル(市民活動センター)を目指して行くとわかりやすいです。
松江駅と松江城のちょうど中間くらいに位置しますので、観光でのアクセスもしやすい場所とも言えます。
また出雲ビル周辺には観光スポットも多くあります。
堀川めぐりやカラコロ広場、白潟公園から見る夕日などな。
車でお越しの際は、スティックビルの有料駐車場に止めると良いですよ。
築94年 出雲ビルの歴史
出雲ビルは、出雲益良さんが大正14年(1924)に建てた松江で一番古い鉄筋コンクリート造りのビルです。
イギリス遊学の際にロンドンで見たデパートを松江にも建てたいとの想いから「出雲ストア」として建築されました。
外壁は打ちっ放しのコンクリートで石材風に加工が施され、壁面のレリーフや縦長の窓、逆さ読み表記の看板が特徴的です。
当時としては地下フロアがあることがとても珍しく、まさに時代の最先端を行った建物であったと考えられます。

この頃はデパートのような店舗構成になっていたそうで、地下1Fに「サロン春」、1階が「食料品の陳列と販売」、2階が「食堂」、3階が「展示場/宴会場/ビリヤード場」、4階が「ビアガーデン」として利用されていました。
現在の出雲ビル
時代背景を物語るビルサイン。
左読みが当たり前になっている僕は、最初「るびくもで」と読みましたけど。
ビル上部にあるサイン。
こちらは当時のまま、何も改修が施されていないようです。
英語は左読みなのに、日本語は右読みになっていますね。
屋上には避雷針が付いています。
当時の松江市内には高い建物がなく、この出雲ビルが一番高いビルだったそうです。
そのため避雷針が必要であったと言われています。
是非、見上げて確認してみてください。
ビル正面に松江市登録歴史的建造物の証明プレートが付いてます。
登録番号第1号というところがなんともミソですね。
レトロ感漂うビル内部
次にビルの内部を見てみます。
このビル一見さんお断りのような雰囲気を醸し出していますが、気負わず入ってみましょう。
各階にはテナントも入っていて、物販をしているお店とかもあります。
入ってすぐ目に飛び込んでくるのがこのポスト。
今時こんなレトロなポストがあるなんて中々お目にかかれないですよ。
こちらがそのポスト横にある階段です。
当時の面影を色濃く残した作りになっています。
2階にはMONSTERLABという看板がありました。
東京に本社を置くIT系の会社のようです。
4階にはオーダーメイドでオリジナルの革製品を扱うPELTというお店がありました。
ビルのレトロ感を残しつつ、現代要素を取り入れたテナントが入っています。
お近くに訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。