この度ご縁がありまして、Topland様のFilterBladderという携帯浄水器をレビューさせていただくことになりました。
ちなみに今まで携帯浄水器という類を使ったことがありません。
ただ、生水飲用不可のキャンプ場を利用したり、野営へのあこがれからいつか使ってみたいと考えていたんですよね。
- 携帯浄水器を使ったことがないけど興味がある
- 携帯浄水器を初めて購入しようと考えている
この記事はこのような方に向けて、初めて携帯浄水器を使った視点でFilterBladderをレビューしていきます!
- 格安&無料キャンプ場をメインに出撃するキャンプ歴8年のファミリーキャンパー
Contents
Toplandとは?
Toplandはアウトドアやキャンプ用品の設計と製造を行う台湾のメーカーです。
2021年より、今までにない新しい携帯浄水器としてFilterBladderの販売を開始。
なんでもこのFilterBladder、現市場に発売されている携帯浄水器の問題を全て取り除いているとのこと。
台湾では数々の予約注文もあるようで、今後日本での発売を目指しているそうです。
FilterBladder開封の儀
パッケージはシンプルで個人的に好みのデザイン!しかもこの箱リサイクル紙で作られてますね。
環境にも配慮しているのは好印象です。
開封前に、まずはスペックと特徴をご紹介します。
スペック仕様
品名 | Topland FilterBladder 2000ml |
重量 | 120±5g (キャップフィルター綿、活性炭繊維綿を除く) |
材質 | TPU、ABS、PP、PS |
容量 | 2,000ml |
フィルター(3段構造) | メインフィルター:0.1μm中空糸膜 キャップフィルター:5-10μmポリプロピレン繊維 最終フィルター:繊維状活性炭 |
フィルター寿命 | 約1,000リットル以上 |
浄水速度 | 毎分2リットル |
適応温度 | 5~60℃ |
金額 | 1,600台湾ドル(約6,500円) |
FilterBladderの特徴
現市場に発売されている携帯浄水器には以下のような問題があります。
- 浄水時間がかかる
- 浄水後の味が気になる
- すぐ詰まってしまう
- フィルターがダメになりやすい
- 水が採取しにくい
- 毎分2リットルの浄水速度
- 3段階のフィルター搭載!活性炭繊維で後味良し
- キャップフィルターで目詰まり防止
- フィルター寿命は約1,000リットル以上
- 大きな取り組み口で一気に水が汲める
開封していきます!
箱のサイズは片手に収まるほどの大きさです。
もっと大きなものを想像していましたが、思いのほか小さいんだなといった印象を受けました。
側面には取扱説明書。
裏面にはスペック仕様が記載されています。
英語なので何となくでしか書いてあることがわかりませんw
日本で発売される頃には日本語表記になってるのかな?
箱の中身はこんな感じ。
1つずつ丁寧に梱包されていました。
付属品の内容はこの通りです。
1つずつ見ていきます。
ボトルはTPU素材(ポリウレタン)で作られています。
手に持った感じはしっかりとしていて、ちょっとやそっとのことじゃ破れなそうな強度です。
メモリも付いていて、水をたくさん使うキャンプに重宝しそう!
ボトルに水を汲むときは、このオレンジのクリップをスライドして外します。
ボトルの上部ががっつり開きました。
この大きな取り込み口で、水を一気に汲めるわけですね。
ちなみにクリップ装着時はしっかりと取り込み口が密閉されているので、ひっくり返しても水漏れする心配はありません。
こちらがFilterBladderの心臓部ともいえるメインフィルター。
0.1μm中空糸膜が採用されています。
よく見ると小さな穴が無数に空いています。
この穴は簡単に言えば細いストロー状になった束の集まりで、そこを通水することで水を綺麗にする仕組みのようです。
っでこの0.1μm中空糸膜って実際凄いの?と、思って調べてみました。
0.1ミクロンの高精度中空糸膜技術は、屋外の水源にあるバクテリア、微生物、病原性昆虫を効果的にろ過してブロックし、ユーザーが安全に水を飲むことを可能にします
引用:Topland公式サイト
水の中に潜むバクテリアや寄生虫は1~10μmがほとんどで、最近本州でも確認されて話題のエキノコックスは30μm。
つまり0.1μmはこれらをシャットアウトできるってわけです。
しかもFilterBladderは3段階のフィルターを採用しているので、携帯浄水器としてのろ過能力はトップクラスで間違いないでしょうね。
ウイルスや農薬、重金属などまでは完璧に除去できません。工場排水が流れるような地域での利用は避け、なるべく上流域の川や沢水、湧き水で使用したほうが良さそうです
キャップフィルターは先程のメインフィルターに被せて使います。
5-10μmの目で通水性が高く、堆積物、藻類、その他の高分子有機物を除去し、メインフィルターの目詰まりを防ぐ効果があります。
ポリプロピレン繊維で適度な厚みと硬さがあり、耐久性のありそうなフィルターといった印象です。
最終フィルターは繊維状活性炭でできていて、水源によって発生する独特の水の臭いを吸収してくれる役割があるようです。
ぱっと見で綺麗な水でも、臭いがあったら飲むのを躊躇しますしね。
川の水であれば、苔っぽい臭いを除去してくれるイメージです。
キャップはシリコンバルブありなしの2種類で、用途によって推奨されている使い方があります。
- 【シリコンバルブあり】流速が遅くなるのを防ぐため、メインフィルターなしでボトルを水筒のように使用
- 【シリコンバルブなし】バルブありに比べて流速が早いため、素早く浄水を行いたいときに使用
使用前のキャップの蓋には固定パーツがついています。
これを取り外して使うんですが、最初に固定パーツを外すとは知らず、蓋の開け方に5分くらい悩んでいましたw
できれば説明書を付けてほしい…!
全てのパーツを装着すると、
携帯浄水器FilterBladderの完成形です。
重さは全部で120gくらいで、広げた時の大きさは最大で40センチほど。
携帯浄水器の中では少し大きいようにも思いますが、ボトル容量ありきの大きさなので問題なし。
というより、一度に大容量の水を浄水できるのがFilterBladderの特徴ですからね。
未使用時は折りたためる仕様のため、思いのほかコンパクトに収納できるのも良きです。
FilterBladderの浄水能力を検証!
ここからはFilterBladderの浄水能力をご紹介します。
浄水のやり方
はじめにボトル上部のクリップを外します。
取り込み口をがばっと開いて、
川の水を一気に汲み取ります。
撮影用に浅瀬でやっていますが、深いところのほうが汲みやすいです。
ボトルに水が入ったらクリップを取り付けて、
キャップの蓋を外してボトルに圧を加えれば、浄水された水が排出されます。
たったこれだけ!めっちゃ簡単!
浄水速度
浄水速度を動画で撮影してみました。
撮影順は下記のとおりです。
- 最終フィルターあり、キャップ(シリコンバルブあり)
- 最終フィルターあり、キャップ(シリコンバルブなし)
- 最終フィルターなし、キャップ(シリコンバルブあり)
- 最終フィルターなし、キャップ(シリコンバルブなし)
- 最終フィルターなし、キャップなし
最終フィルターとシリコンバルブなしだと、ちゃんと浄水されてるか疑っちゃうほど水がドバドバ出ます。
毎分2リットルの早さは伊達じゃないです!
僕はファミキャンがメインなので、毎回キャンプでは結構な量の水を使用します。
浄水した綺麗な水が素早く確保できるのは頼もしいですね。
浄水能力を検証
濁らせた水を使ってFilterBladderの浄水能力を検証してみました。
左が川底にたまっていた有機物をふんだんに含んだ水です。
嗅いでみると川の臭いというか、少し苔っぽい臭いがします。
ここから浄水した水を右のペットボトルに入れると…
綺麗で透明度の高い水になりました。
ちゃんと浄水されていることに感動!なんか理科の実験をしているみたいです。
浄水前の水をよく見ると、まるで有機物のパレードw
こちらが浄水した水。
浄水前と比較すると一目瞭然の違いですね。
浄水した水を飲んだ感想
透明になった水を見てしっかりろ過されていることはわかりました。
では肝心の味はというと、完全な真水で普通に美味しく飲めます。
浄水前の苔っぽい臭いもまったくと言っていいほどなし。
飲み終えてからお腹がいたくなったり、体調が悪くなることもありませんでした。
凄いぞFilterBladder!
FilterBladderの収納方法
使用後はボトル内に蓋以外のパーツをいれて、写真のようにくるっと巻けばOK!
緩まないように輪ゴムでも巻いておくか、ジップロックに入れてもおいても良いかも。
手のひらに収まるくらいのサイズで収納できるので、荷物がかさばらずに済みますね。
FilterBladderのクリーニング方法
クリーニング方法は綺麗な水を使って各パーツを水洗いをするだけです。
ちなみに一番汚れやすいのがキャップフィルター。
現地でクリーニングする場合は、浄水した水を使ってゆすぐように汚れを落とします。
メインフィルターも同じ要領です。
家でクリーニングする場合は水道水で綺麗に流してあげましょう。
乾燥はボトルに全てのパーツを入れて、スライドバーに紐を引っかけて吊るすだけ。
濡れたまま放置するとフィルターにカビが発生したりするので、長持ちさせるためにはしっかりと乾燥させる必要があります。
この辺の管理に関しては、どの携帯浄水器にも同じことが言えるようです。
FilterBladderを使用して感じたメリット・デメリット
FilterBladderを使用して感じたメリット・デメリットです。
メリット
やっぱり現地で飲み水を調達できるのは良いですね。あと本体が重くないところ。
FilterBladderは1分ほどで2リットルの飲み水を作れるので、他の携帯浄水器に比べて時間効率がめちゃくちゃ高い。
せっかくキャンプに来たのに、水の浄水でいつまでも時間を取られるのは嫌ですし。
これがあれば生水飲用不可のキャンプ場も選択肢になりますし、川の近くで野営もしやすくなるんじゃないかと。
他にもキャンプやアウトドア以外でいえば、防災用・非常時にも活躍してくれそうです。
年々気候変動の影響で日本は災害が増えてきており、もし被災者になったら飲み水の確保に苦労することは目に見えています。
災害以外でこんなこともありましたね↓
和歌山で水管橋が落ちる。水道管路の破損・断水は全国で起こる
引用:Yahoo!japanニュース
このような非常事態に備えて、携帯浄水器が1つあるだけで安心度合が全然違うと思います。
お風呂の残り水や雨水などを飲み水として利用できるようにもなりますし、FilterBladderのスペックを考えれば、家族のいる家庭にもおすすめの商品でしょう。
デメリット
そこまでデメリットを感じないのが正直なところ。
ですが強いて言うなら、浄水したトータルの水の量がわからない点です。
フィルターの特性上、見た目だけでの判断が難しいので、実はしっかり浄水されてなかったなんてことが実際起こりそう。
こればかりはFilterBladderに限らず浄水器全般に言えることですが、使用限界が近づくと色で教えてくれる機能とかあればいいのになぁ。
まとめ:FilterBladderは携帯浄水器初心者にもおすすめです
Topland様のFilterBladderをご紹介させていただきました。
まだまだ国内のキャンプブームは続きそうですが、ちょっと人と違ったことがやってみたいと考えているキャンパーのあなた!
FilterBladderの携帯浄水器を是非キャンプで使ってみてください。
きっと世界が広がります。
日本での発売は2021年末を予定しているとのこと。
国内のアウトドアショップに並ぶのもあと少し?期待して登場を待ちましょう!